キャンプといえば自然の中で楽しむアウトドア料理。
でも、実際にやってみると「まな板ってどれを持っていけばいいの?」「家のをそのまま使って大丈夫?」と迷うことってありませんか?
実は、キャンプではまな板ひとつで調理のしやすさや衛生管理が大きく変わります。アウトドア初心者さんこそ、まな板選びが意外と重要なんです。
キャンプ用のまな板には、軽量・コンパクトで持ち運びやすいものや、素材にこだわったおしゃれなものまでさまざま。さらに、使い方やお手入れの仕方によって、清潔さや耐久性にも差が出てきます。
この記事では、キャンプ初心者さんが押さえておきたいまな板の選び方・基本的な使い方・メンテナンス方法まで、わかりやすく解説します。アウトドア料理をもっと快適に、もっと楽しくするために、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
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キャンプ用まな板って、家のと何が違うの?
キャンプ初心者の多くが最初に悩むのが、「家で使っているまな板をそのまま持っていってもいいの?」という点。もちろん使えないわけではありませんが、実際にキャンプ場で使ってみると、不便さや扱いにくさを感じることが多いんです。
家庭用のまな板はサイズが大きく、重さもあるため、持ち運びには不向き。さらに、濡れたまま持ち帰ることになると、荷物がかさばったり、カビや臭いの原因になったりすることも。また、キャンプ場では洗い場が限られていることが多いため、乾きにくい木製のまな板などは衛生面でも注意が必要です。
それに対して、キャンプ用のまな板は「軽量・コンパクト・乾きやすい・持ち運びやすい」ことを重視して作られています。折りたたみ式や薄型タイプ、ケース付きで収納しやすいものなど、アウトドアでの使いやすさを考慮した設計になっているのが大きな特徴です。
また、キャンプでは肉・魚・野菜など、複数の食材を一度に調理するシーンが多いため、使い分けしやすいように2枚以上のまな板を持っていくのが基本。その点でも、軽量なアウトドア用まな板の方が断然便利なんです。
キャンプ初心者こそ、調理のしやすさや衛生面を考慮して、アウトドアに最適なまな板を選ぶことが大切です。
キャンプ初心者のためのまな板の選び方
キャンプ初心者にとって、まな板選びは意外な落とし穴。普段のキッチンで使っているまな板をそのまま持っていって「大きすぎる」「重たい」「洗いにくい」と後悔する方も少なくありません。アウトドアでは、調理スペースや洗い場の環境が限られているため、「扱いやすさ」や「衛生面」「収納性」などをしっかり考慮した選び方が重要です。
ここでは、キャンプ初心者がまな板を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、わかりやすく解説していきます。
◆サイズと収納性をチェックしよう
まず注目したいのは「サイズ」と「収納性」。
キャンプ場では調理スペースが狭かったり、テーブルが小さかったりすることが多いため、大きすぎるまな板はかえって不便です。
おすすめはA4〜B4サイズ程度のコンパクトなまな板。このサイズであれば、バックパックやコンテナにも収まりやすく、持ち運びにも困りません。さらに、折りたたみ式や巻いて収納できるタイプであれば、よりコンパクトに収納できます。
持ち運びの際に他の荷物とぶつかって汚れないよう、専用の収納ケース付きのまな板も便利。包丁とセットで収納できるタイプもあり、キャンプ初心者にとっては非常に心強いアイテムです。
◆素材選びも重要!特徴を比較しよう
まな板の素材によって、使い勝手やメンテナンスのしやすさが大きく変わります。以下に代表的な素材と特徴をまとめました。
✅ プラスチック製
初心者に最もおすすめなのが、軽量でお手入れも簡単なプラスチック製のまな板。汚れたらすぐに拭き取れ、速乾性もあり、アウトドアでの使用にぴったりです。複数枚持っていって、食材ごとに使い分けしやすい点も魅力。
最近では抗菌仕様のタイプも多く、衛生面でも安心です。ただし、ナイフで表面に傷がつきやすく、そこに汚れが入り込むことがあるため、定期的に買い替えることをおすすめします。
✅ 木製(ヒノキ・桐など)
ナチュラルな雰囲気を楽しみたい人に人気なのが、木製まな板。包丁の刃にも優しく、食材の切れ味を損なわないというメリットがあります。
特にヒノキや桐は抗菌効果が高く、においもつきにくいのが特徴。ただし、水に濡れると乾きにくいため、使った後の乾燥とお手入れをしっかり行う必要があります。数泊のキャンプでは注意が必要ですが、日帰りキャンプや天気の良い日の使用には最適です。
✅ シリコン製・合成樹脂製
柔らかく、丸めて収納できるシリコン製のまな板も登場しています。使わないときはクルッと巻いてポーチに収納できるため、荷物をコンパクトにまとめたい人には嬉しいアイテム。
ただし、あまりに柔らかいものは安定感に欠け、食材をしっかり切るのには向いていないことも。簡単な調理やサブまな板としての利用に向いています。
✅ アルミ製(兼鉄板タイプ)
最近人気が高まっているのが、鉄板とまな板の二役をこなすアルミ製のプレート型まな板。ギアとしての無骨な見た目がアウトドア好きの心をくすぐります。
ただし、重さがあるため、徒歩キャンプや荷物を極力減らしたい人には不向き。車でのオートキャンプや、装備にこだわりたい中・上級者向けと言えるでしょう。
◆初心者は「扱いやすさ」と「衛生管理のしやすさ」で選ぼう
最初の1枚には、軽量・コンパクトでお手入れしやすいプラスチック製がおすすめ。特に以下のような特徴を備えたまな板は初心者にぴったりです。
・折りたたみ式でコンパクト収納できる
・収納ケース付きで衛生的に持ち運べる
・カラーやデザインで食材ごとに使い分けやすい
・食洗機対応でお手入れ簡単(自宅での洗浄用)
さらに、調理の効率を上げたい方は、2枚以上のまな板を使い分けることを検討してみてください。たとえば、肉・魚用と野菜・果物用に分けることで、衛生面も向上し、調理中の段取りもスムーズになります。
◆キャンプスタイルに合わせて選ぼう
自分のキャンプスタイルに合ったまな板選びも大切です。
・日帰りや軽量重視派:薄型プラスチック製やシリコン製のまな板
・車でのオートキャンプ派:木製や折りたたみ式の収納ケース付きまな板
・雰囲気重視のこだわり派:おしゃれな木製まな板+抗菌スプレーでメンテナンス
・サバイバル系・男前ギア派:アルミ製の鉄板兼まな板タイプ
初心者だからこそ、気負いすぎず、自分が「扱いやすい」と感じるアイテムを選ぶことが何より大切です。
キャンプでのまな板の使い方【基本編】
キャンプでの調理は楽しい反面、普段のキッチンとは違う環境に戸惑うことも多いもの。まな板の使い方もその一つで、「どこで切ればいいの?」「衛生面は大丈夫?」と不安を感じる方もいるかもしれません。ここでは、初心者さんが安心して調理を楽しめるように、キャンプでのまな板の基本的な使い方をご紹介します。
◆まな板を置く場所は「安定感」がカギ
まず大切なのは、まな板をしっかり安定した場所に置くこと。キャンプ用のテーブルは小さめだったり、地面が斜めになっていたりする場合があります。そんなときは、滑り止めのマットや濡れたふきんなどをまな板の下に敷いて、グラつきを防ぎましょう。ケガ防止にもつながります。
◆食材ごとに使い分けるのが基本
家庭でもそうですが、生肉や魚と野菜・果物はまな板を分けて使うのが基本です。キャンプでは洗い場が遠かったり混雑していたりして、毎回洗うのが難しいことも。そんなときのために、あらかじめまな板を2枚用意しておくか、片面ずつ使えるリバーシブルタイプを選ぶのがおすすめです。
また、簡易的な方法として、使い捨てのカッティングシートやクッキングペーパーを敷くのも衛生的で便利です。特に肉や魚を扱った後は、しっかり除菌スプレーを使って清潔を保ちましょう。
◆切る順番も意識しよう
下の順序を守ると、まな板を都度洗う手間が減り、食中毒リスクも抑えられます。
①果物・パンなど非加熱で食べるもの
②野菜類
③肉・魚類(最後に調理でしっかり加熱するもの)
切った食材はそれぞれ別の容器に入れておくと、調理時にスムーズです。
◆使用後はすぐに洗って乾かす
使い終わったまな板はできるだけ早く洗って乾かすことが大切です。特に木製まな板は水気を含むとカビやにおいの原因になるので注意。洗剤とたわしでしっかり汚れを落とし、直射日光を避けて風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
プラスチック製なら、サッと洗って拭き取ればOK。持ち帰るときは、完全に乾いてから収納ケースに入れるのがポイントです。
キャンプでのまな板の使い方は、少しの工夫と準備でぐっと快適になります。自然の中でも清潔に、安心してアウトドア料理を楽しむために、ぜひこの基本を押さえておきましょう!
キャンプでのまな板の使い方【応用編】
基本的な使い方を押さえたら、次は応用編。特にソロキャンプや連泊キャンプでは、荷物をコンパクトにしたい反面、清潔さや使いやすさも大切にしたいですよね。ここでは、そんな場面で役立つ「ちょっと賢いまな板の使い方」を紹介します。
◆ソロキャンプは“ミニサイズ&多用途”が便利!
ソロキャンプでは荷物を最小限にしたいもの。そんなときは、”小さめのカッティングボード(A5〜A4サイズ)”が大活躍します。さらに、木製のボードなら調理だけでなく、そのまま盛り付け用のプレートとしても使えるので一石二鳥。
例えば、朝食のパンやチーズをカットしたあと、その上に並べてそのまま食卓へ。洗い物も減って一石二鳥です。
また、ハードなプラスチック製の折りたたみタイプも、切った食材をそのまま鍋に流し込みやすくて便利。使い終わったら折りたたんで、さっと拭いて収納できるのも◎。
◆連泊キャンプでは「乾燥&除菌」がカギ
1泊ではそこまで気にならない「衛生面」も、連泊になると要注意。まな板は毎日使う道具なので、清潔さを保つためのアイテムを用意しておきましょう。
例えば、
・速乾性のマイクロファイバータオルで拭き取り → 水分を残さず早く乾かせます
・アルコール除菌スプレーを常備 → 毎食後にサッとスプレーすれば安心
・日陰の風通しが良い場所に吊るして干す → 濡れたまま放置しないことが大切です
木製まな板を使用する場合は、念のため2枚持参し、1枚は完全に乾燥させて交互に使うという手も。
◆ちょっとした”代用品”も覚えておこう
忘れてはいけないのが、「万が一、まな板を忘れたときや汚れて使えないときの代用法」。
例えば、
・厚手の牛乳パックを開いて洗って使う(衛生的で捨てやすい)
・ラップやクッキングシートを広げて即席まな板に
・アウトドア用のメスティンのフタやクッカーの裏面を一時的に活用
臨機応変に対応できると、アウトドア慣れした雰囲気が出てちょっとかっこいいですよ!
キャンプに慣れてくると、ちょっとした工夫が快適さや調理の楽しさにつながっていきます。まな板一つでも、自分のスタイルやシチュエーションに合わせて工夫してみましょう。きっと、より豊かなアウトドア体験になりますよ。
メンテナンス方法と持ち帰り後のお手入れ
キャンプを楽しく終えたら、忘れてはいけないのがまな板のメンテナンスと持ち帰り後のお手入れです。屋外で使用したまな板は、普段の家庭以上に汚れや雑菌が付着しやすく、しっかりとしたケアが長持ちの秘訣です。
◆キャンプ場でのお手入れ
まず現地でできることは、使い終わったらすぐに洗うこと。特に肉や魚を切った後のまな板は、衛生面で注意が必要です。洗剤とたわしで汚れをしっかり落とし、水気を拭き取って乾かすのが基本。木製まな板の場合は水に浸けっぱなしにするとカビやひび割れの原因になるので、使用後はすぐに洗って乾かしましょう。
◆自宅に帰った後のメンテナンス
帰宅後は、もう一度丁寧に洗い直すことをおすすめします。特に木製まな板は、熱湯をかけて殺菌したり、表面を軽く削る「カンナ掛け」やサンドペーパーでの研磨も効果的。においが気になる場合は、レモン汁や重曹を使うと自然な消臭ができます。
プラスチック製の場合は、漂白剤でつけ置き洗いをすると清潔が保てます。しっかり乾かした後は、保管時に通気性を確保することも大切。袋に入れっぱなしにせず、風通しのよい場所で保管することで、カビやにおいの発生を防げます。
また、長く使うためには定期的なメンテナンスも忘れずに。木製まな板には植物性のオイル(亜麻仁油やえごま油など)を塗ると、乾燥やひび割れを防ぎ、ツヤも蘇ります。
まな板もキャンプ道具のひとつ。しっかりお手入れしてあげれば、次のアウトドアでも気持ちよく使うことができます。道具に愛着がわくのも、キャンプの醍醐味のひとつです。
キャンプ初心者におすすめのまな板3選
以下は初心者にも扱いやすい、人気のアウトドアまな板です。まな板選びの参考にしてみてください。
【CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)/ウッドディグ】
出典:Amazon
折りたたみ式のマナ板に包丁を収納した2点セットです。包丁の落下防止磁石付きで安心。
コンパクトで安全に持ち運びにも便利なので、初心者さんにおすすめです。
サイズ 使用時 (約)300×240×厚さ18mm(本体のみ)
収納時 (約)300×120×厚さ35mm(本体のみ)
材質 国産ひのき
重量 (約)700g
【TRAMONTINA(トラモンティーナ)/アドバンス カッティングボードM】
出典:Amazon
SMLの3サイズ展開で、自分に合ったサイズがきっと見つかるはず。天然木ですが、抗菌加工なので衛生的に使えることと、「ミネラルオイル保湿」で亀裂や反りが起こりにくくメンテナンスが簡単です。
溝あり、溝なしのリバーシブル仕様で、溝がある方でお肉など、溝がない方で野菜などを切り分けることで何度も洗いに行けないアウトドアでは重宝します。
サイズ 33cm×20cm
材質 天然木(チーク材)
重量 700g
【Belmont(ベルモント)/BM 抗菌バタフライカッティングボード】
出典:Amazon
真ん中で半分に折りたためるタイプのまな板ですが、最大の特徴は開くと横長のカッティングボードになることです。ネギ、ゴボウなどの長い食材も快適に切ることができます。
そのほかの使い方としては、左右に分けて左側でお肉、右側で野菜といった使い方も便利です。
サイズ 横幅44cm×縦15cm
材質 ポリプロピレン、抗菌材:バクテキラー
重量 140g
鎌倉NaFro「ニンジャボード」

ニンジャボードは燕三条の職人の知恵と工夫が生んだアウトドア料理をもっと美味しくするまな板です。
山登りと釣り好きな開発者によって開発されたニンジャボードは、リュックのすき間に入り、軽くて持ち運びに便利なまな板があればとの想いから生まれた商品です。
そんな「ニンジャボード」の3つの特徴をご紹介します。
◆筒状にまるめて収納できる
「ニンジャボード」はアウトドア料理をスマートに楽しむ革命的なカッティングボードで、クルッと筒状にまるめてカンタンに収納できるうえ、 軽量かつ、コンパクトに持ち運びができるまな板です。
抗菌加工製品なので衛生的でどんなアウトドアシーンにも適しています。
まな板の両面は平面と凹凸面になっており、野菜や果物などは平面を使い、滑りやすい肉や魚は凹凸面を使うと切りやすくなっています。食材によって表裏の使い分けができるので、 肉や魚の匂いが他の食材に移りません。また、切った食材を触らずに直接鍋へ投入できるので便利です。
◆手軽に持ち運べるのでキャンプや釣りなど様々なシーンに
ソロキャンパーや一人暮らしの料理、釣った魚をその場で捌いたり、またファミリーでのBBQでも大活躍します。キッチンの便利グッズとしても、その機能性とおしゃれなデザインが人気です。小さなサイズながらも大きな可能性を秘めたこのニンジャボードは、アウトドアシーンで活躍しますよ。
自然の中でもおしゃれな料理体験ができ、キッチンスペースが限られた一人暮らしの方にも便利なグッズです。
◆こだわりのメイドインジャパン
ニンジャボードは、ものづくりの街、伝統の「燕三条製」で、熟練の職人たちの知恵と工夫による高品質かつ信頼性の高い日本製のまな板です。
サイズ:20cm×27.8cm×4cm
重量:130g
素材:ポリプロピレン
製造国:日本(新潟県燕市)


まな板選びからアウトドアがもっと快適に!
キャンプにおいて「まな板」は、ただの調理道具ではなく、快適で楽しいアウトドアライフを支えてくれる大切な存在です。選び方ひとつで、調理のしやすさや衛生面、さらには荷物のコンパクトさにも影響してきます。初心者の方こそ、用途に合ったまな板を選ぶことで、準備から後片付けまでがぐっとスムーズになります。
使い方の基本を押さえれば、現地でのトラブルも避けられ、アウトドア調理がもっと楽しくなります。さらに、使用後のメンテナンスや持ち帰り後のお手入れを丁寧にすることで、道具は長持ちし、次回のキャンプも快適に始められるでしょう。
小さな道具にも気を配ることで、キャンプ全体の満足度は確実にアップします。ぜひ自分にぴったりのまな板を見つけて、アウトドア料理をもっと楽しく、もっと快適にしていきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!