キャンプ用カトラリーは便利なだけでなく、割り箸だと味気なかったキャンプ料理を、色鮮やかに彩ってくれるギアの一つです。
素材やデザインなど様々で、キャンプシーンに合せてカトラリーを変えるのも楽しいですよ。初めて選ぶキャンパーさんも、もう一つ欲しいと思っているキャンパーさんも、カトラリー選びの参考にしてみてくださいね。
2024/2/21 更新
キャンプ用カトラリーの魅力
出典:@nyanko1125
「キャンプ」と言えば、まずは”テント、タープ、テーブル、椅子・・・”など大物から揃える方が多いのではないかと思います。でも実はテーブルを彩る食器類もとても重要です。割り箸では少し物足りなく感じる食卓が、キャンプ用カトラリーを使うことによって、料理も一段と美味しくオシャレに見えます。
食卓を飾るだけでなく、ゴミを減らすことが出来るほか、機能的で使いやすく、食べやすいのが魅力です。
キャンプ用カトラリーを使うメリット
本来カトラリーと言えば、ナイフのことを指しましたが、現代では洋食で使うスプーン・フォーク・ナイフの3点の総称のことをカトラリーと呼んでいます。またキャンプ用カトラリーでは、アウトドアで食事をする時に使うお箸など、食べるときに使う小物も含まれていることが多いです。
キャンプ用のカトラリーを使う最大のメリットは持ち運びに便利なことと耐久性です。
折りたたみが出来たり、軽くて携帯にも便利になっている事が多いです。
キャンプ用カトラリーを選ぶポイント
ではここからは、キャンプ用カトラリーを選ぶ際に注意したいポイントなどを見ていきましょう。素材も様々で、今お持ちのキャンプギアにピッタリのものを見つけるとキャンプでの食事もより一層楽しくなりますよ!!
人数で選ぶ
キャンプ用カトラリーを選ぶ際に、人数は重要で、「人数+1セット」で準備していくことをおすすめします。
ソロキャンプ
ソロキャンプでは1人分のカトラリーがセットになったものがおすすめです。コンパクトになるものが多く、メスティンの中に入るほどのサイズのものもあります。
機能性、耐久性が高いものが多いため、自分だけのこだわったマイカトラリーを選んでみましょう。
デュオキャンプ
デュオキャンプではソロキャンプ用のカトラリーセットを2セット用意する方が多いのではないでしょうか。お友達とのデュオキャンプでは、それぞれ持ち寄ることも多いでしょう。
販売している商品は少ないですが、同じカトラリーが2つずつ入ったセットもあります。こちらはご夫婦やパートナーとのデュオキャンプにピッタリです。
ファミリーキャンプ
ファミリーキャンプではカトラリーセットを選ぶのがおすすめです。同じ種類のカトラリーで揃えると統一感も出て楽しめます。しかしカトラリーセットは4人用のものが多く、それ以上の人数で揃えるのであれば、ソロキャンプやデュオキャンプ用のカトラリーで人数分揃えて統一感を出すという方法もあります。
素材で選ぶ
次はカトラリーを素材別で選ぶ際の注意点やポイントに焦点を当てて見ていきましょう。素材が変わるだけで食卓の見え方がガラッと変わりますよ。お持ちのお皿などにあわせてコーディネートしてみてくださいね。
金属製
金属製のキャンプ用カトラリーと言えば「ステンレス・チタン・アルミ」の3種類が主な素材となります。他の素材に比べて長期的に使用することができます。
【ステンレス】
ステンレスは価格もお手頃で、ご自宅で使われている方が多いのではないでしょうか。錆びにくく耐久性も高いので、一度購入すると長く使うことができるのが特徴です。
しかし、熱いものに使う場合はチタンよりも熱伝導率が少し上がるため、子どもなどは注意してあげた方が良いでしょう。
【チタン】
チタンは錆びにくく、熱に強い特徴があります。その上軽量で耐久性があるため持ち運びも安心できます。熱を伝えにくく、熱いものを食べるときに重宝します。
【アルミ】
アルミは軽く、とても柔らかい性質を持っています。しかし他の金属を加えることにより、強度があるアルミ製品ができあがります。
錆びにくく、熱を伝えやすい特徴があるため、カトラリーから体温も伝わりやすいです。そのためよく冷えたアイスクリームを食べるときや、バターを塗るときなどに便利ですよ。
樹脂製
出典:@haru_no_ie
樹脂製のキャンプ用カトラリーと言えば「シリコン・プラスチック・メラミン」の3種類が主な素材となります。カラフルでポップなものが多いため、ファミリーキャンプなどにおすすめです。他の食器を傷つける事も無いため、子どもが使うのにもってこいです。
【シリコン】
プラスチックやメラミンに比べて価格は少し高くなりますが、樹脂製の素材の中では耐久性が高く、何度も繰り返し使えます。食べ物をすくいやすい特徴があります。
【プラスチック】
価格も安く、使い捨てのスプーンやフォークより食卓に味が出ます。大変軽いので、大人数でのキャンプに良いでしょう。
【メラミン】
プラスチックよりも少し重く、風に飛ばされにくいのでアウトドアに重宝します。色移りもしにくいため、使い勝手が良いです。
木製・竹製
自然な風合いで優しい印象のある「木製・竹製」のカトラリーは、金属製の食器で食事をする際に、金属同士の擦れる時の金属音が出ない事もメリットの一つではないでしょうか。
しかし中には取っ手の部分は木製、先端部分は金属というものもあるので、キャンプシーンや使い勝手によって選びましょう。
【木】
木製の食器は断熱性に優れているのが特徴で、子どもや年配の方も安心して使えます。ただ、少しメンテナンスが必要となるのがデメリットと言えるでしょう。
木製の食器は何度も洗っていくうちに、コーティングされていた油がとれて、表面がカサカサすることがあります。メンテナンスとしては亜麻仁(アマニ)油など蒸発するタイプの食用油を塗ることです。オリーブオイルなどでもOKです。その場合、最後にキッチンペーパーなどでサッと拭き取ることでベタベタが残りにくくなります。
また、金属製のカトラリーとは違い、匂いが残ることがあります。その場合は漂白剤などにつけ置きが有効的です。
【竹】
木製のカトラリーとの大きな違いは、竹はしなりが良い点と、強度があり折れにくい点です。他にも木製のカトラリーよりも竹製のカトラリーは非常に軽く、油を吸収しにくいという特徴もあります。
環境面の観点からも、竹は地中を這うように「地下茎」で増殖するため植林の必要もなく、どんどん育ち、木よりも環境に優しい植物だと言えます。
持ち運びやデザインで選ぶ
出典:@hatch8.jp
キャンプなどのアウトドアでは荷物はできるだけコンパクトに少なくしたいのが本音ですよね。カトラリーも折りたたみが出来たり、メスティンの中に収納できたりすると便利です。
持ち運びに便利なことを考えると、折りたたみ式や一体型のものを持っているといいでしょう。
セット内容で選ぶ
セット内容についてはメーカーや、商品によって変わってきます。
スプーンとフォークの2点セットや、そこにお箸の付いた3点セットなどが一般的ですが、ナイフもセットになっているものや、ケースの付属されたものなど様々です。
ご自分のキャンプスタイルに合ったものを探してみましょう。
キャンプ用カトラリーおすすめ7選
ここからは、おすすめのキャンプ用カトラリーをご紹介します。
おしゃれなデザインだったり使いやすさ、セット内容などそれぞれ異なる特徴を素材別に見ていきましょう。
金属製
【Perfectgoing/携帯用カトラリー43セット】
出典:Amazon
ナイフ・フォーク・スプーンのセットで、それぞれ半分に折りたたみできます。収納袋も付属しているのでバラバラになることもありません。
・サイズ 折りたたみサイズ:10 × 38 × 88 mm
展開サイズ:10 × 38 × 154 mm
・重さ 不明
・素材 ステンレス
【ZEN Camps/チタン製カトラリー】
出典:Amazon
チタン製カトラリーで、フォークとスプーンが一体となったスポークとお箸のセットです。食事も料理もこれ一つで賄えます。
一般的なキャンプ用のフォークとは違い、食べ物がすくいやすいように計算された曲線美が特徴です。
・サイズ 箸 長さ23 cm
スポーク 長さ16.6 cm
・重さ 箸 17.4 グラム
スポーク 17.7 グラム
樹脂製
【THERMOS(サーモス)/フードコンテナースプーンCPE-160シリーズ】
出典:Amazon
樹脂製なので柔らかく、スプーンがスクエア型で最後まで救いやすいのが特徴です。食器洗い洗浄機対応なのも嬉しいポイント。専用ケースが付いていて、持ち運びにも中身がカタカタしないように箸止めも付いています。
木のような風合いを持ってるのでオシャレに使うことが出来ます。
・サイズ (約)18.5 × 4.5 × 3 cm
・重さ 10グラム
・素材 ケース ABS樹脂
ハシ留め シリコーン
ハシ・スプーン 飽和ポリエステル樹脂
【Splus(エスプラス)/S+ Cutlery カトラリーセット】
出典:Amazon
ケース、箸&箸置き、スプーン、フォーク、ナイフの5点セットで超軽量です。真ん中でネジになっていてクルクルと回して分解できるので、ポケットサイズの超コンパクトになります。
耐食性に優れたGFRP製(ガラス長繊維強化ポリプロピレン)なので、家庭用洗剤で簡単にに汚れが落とせるうえ、食器洗い洗浄機にも対応しています。
・サイズ 不明
・重さ (約)95グラム
・素材 ガラス長繊維強化ポリプロピレン
【Koziol(コジオル)/KLIKK カトラリーセット】
出典:Amazon
スプーンとフォークとナイフがパズルのように一つになる、面白いカトラリーです。カラーもたくさんあり、可愛らしさ、格好良さなど、ご自分の食器にあわせて選ぶことが出来ますよ。
もちろん食器洗い洗浄機も対応しています。
・サイズ 22.2 × 4.8 × 3.6 cm
・重さ 66g
・素材 ポリブチレンテレフタレート
木製・竹製
【AOOSY/天然木製ディナーセット】
出典:Amazon
収納ケースまで付いた4点セットです。優しい天然の木材で出来たカトラリーは軽くて割れにくいです。
手馴染みが良く、日常使いにも適しています。
天然木特有の節や木目、色目がひとつひとつ違う為、ひとつとして同じものがないのも楽しめますよね。
・サイズ フォーク 220 × 23 mm
スプーン 223 × 40 mm
箸 223 mm
・重さ 40グラム
・素材 木材
【GLYY/和風竹制食器】
出典:Amazon
箸、ナイフ、フォーク、スプーン、ストレートストロー、ストローブラシ、収納バッグの付いた7点セット。収納バックはクルクルと丸めるタイプでバックパックの隙間に入れられます。ストローまでセットになったものは少ないため、重宝しますよ。
・サイズ 箸 (約)20 cm
スプーン (約)20 × 3.8 cm
フォーク (約)20 × 3 cm
布袋 (約)22.5 × 19 cm
ストロー 19 × 2 cm
ストローブラシ 20 × 5 × 6 cm
・重さ (約)40g
・素材 竹
ちょっと変わったカトラリーも見てみよう
今度は一つで何役もこなす多機能カトラリーを見てみましょう。
「ナイフ・フォーク・スプーン」などの基本的な役目のカトラリーの他、栓抜きやコルク抜きなど、たくさんの便利小物が一緒になっているものがあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【Itisyou/多機能カトラリー】
出典:Amazon
420ステンレス鋼が使用され耐久性、耐食性に優れた多機能カトラリーです。
ナイフ、フォーク、スプーン、栓抜き、ワインボトルオープナーがこれ一つでこなせます。取り外して「ナイフとフォークでお肉を切る」のようなことも可能です。
・折りたたみ時サイズ 役11 × 3.3 × 3 cm
・重さ 約11グラム
・素材 ステンレス
【FFXS/ステンレス製カトラリー】
出典:Amazon
ステンレス製のスプーンとフォークが一体型になったカトラリーに「缶切り、栓抜き、レンチなど」の機能がうまく施されています。これ一つ持っていれば便利ですね。
・サイズ 18 × 3.5 cm
・重さ 約46グラム
・素材 ステンレス
【Toysmith/8イン1多機能カトラリーセット】
出典:Amazon
高品質のステンレススチール製で耐久性がありコンパクトです。フォーク、スプーン、ナイフ、栓抜き、缶切り、コルクスクリュー、マイナスドライバー、テント取り付けツール付きの8 in 1。
フォークとスプーンの部分は、分解して別々に使うことが出来ます。使用後は折りたたんで収納可能で持ち運びにも便利です。
・サイズ 不明
・重さ 不明
・素材 ステンレス
トングフォーマー
「トングフォーマー」は、燕三条の職人の知恵と工夫が生んだ、アウトドア料理をもっと楽しく、美味しくする道具です。
「ナイフ・フォーク・スプーン」という使い方だけでなく、カトラリーセットのおしりを組み合わせることによってトングにも早変わりします。
21cmの長さはトングとしてもカトラリーとしても使いやすい絶妙なサイズです。
そんな「トングフォーマー」の3つの特徴をご紹介します。
目からウロコのかんたん構造
4本のカトラリーセットのおしりの部分を重ね合わせるだけで、誰でもあっという間にトングに早変わりし、食材を「はさむ・返す・刺す・すくう」 や、調理を「お皿へ取り分けから食べる」までがこれ1つで全部できます。 トングが不要になるので洗い物が減り、環境にも優しいです。
※4本のカトラリーどの組み合わせでもトングになります。
長さ:20.1cm
重量:70g
素材:66ナイロン
製造国:日本(新潟県燕市)
耐熱性に優れた66ナイロン採用
素材は66ナイロン(PA66)を使用しているので、耐熱温度は180℃です。 熱い鍋やフライパンでも問題なく使えます。もちろん食器洗い洗浄機も使用できます。
※66ナイロンとは
正式名称:Polyamide 66 米国デュポン社の研究者が発明した合成繊維です。ナイロンの中でも結晶化度が高く、耐熱性や耐久度に優れていると言われています。
こだわりのメイドインジャパン
ものづくりの街、新潟県燕三条の熟練の職人の知恵と工夫が、この新しい商品を生み出しました。
トングフォーマーは、当初は一人暮らしの方向けの商品として開発しました。
場所を取らず、洗い物が少なくなるように、最低限の食器で料理を作って、そのまま食べることができるようにとの想いからの発想です。
カトラリーの、どの組み合わせでも対応できるような形状にするために試行錯誤しました。
カトラリーケース
キャンプ用カトラリーには専用のケースが付属していることも少なくありません。しかし、もっと使いやすく、破損しにくくするために別のものを探してみるのも楽しみの一つになります。キャンプ用カトラリーの大きさや素材は様々なので、合うものを探してみましょう。
【NOELAMOUR/カトラリーケース】
出典:Amazon
ハンガーラックに吊り下げて使用でき、スタイリッシュにスッキリと、カトラリー類を収納できるのが特徴です。軽量で丈夫な素材と畳んで持ち運びができるのが便利です。12個もポケットがあり大容量で、キッチンペーパーまで吊り下げ可能です。
・サイズ 570 × 400 mm
・重量 約240g
【UNIFLAME(ユニフレーム)/fanカトラリーケース】
出典:Amazon
最大6人分収納でき、別売のカトラリーと合わせて人数に合わせたカスタマイズが可能です。
fanカトラリーケースのフタ部分には水切り穴がありますが、本体部には穴が無いので、使用後のカトラリーを置いてもテーブルを汚しません。しかし洗い終わったカトラリーが密閉状態にならないのも嬉しいポイントです。
・サイズ 約φ80 × 236mm(高さ)
・重量 約430g
・素材 ステンレス鋼
【&NUT(アンドナット)/カトラリードライケース】
出典:Amazon
これなら1人分のカトラリーをサッと入れてバックパックに引っかけて持ち運びできます。
カトラリーを洗って乾燥するときはインナーのドライケースに入れて引っかけておくことができるので便利です。
・サイズ アウターケース:(約)直径6.5×高さ25cm(フック・カラビナ含まず)
フック:(約)幅3×高さ2.5cm
カラビナ:(約)幅2.5×高さ4.5cm
インナーケース:(約)直径6×高さ22cm(フック含まず)
フック:(約)幅3×高さ2.5cm
・重さ 約80g
・素材 アウターケース:1680Dクロス(内側PVCコーティング)
インナーケース:ポリエステル
・セット内容 アウターケース、インナーケース、カラビナ
お気に入りのカトラリーでワンランク上のキャンプライフを!!
出典:@biggvo_
キャンプ用カトラリーとひとことに言っても、たくさんのブランドからたくさんのカトラリーが発売されていて迷いますよね。
ここまで、キャンプ用カトラリーの必要性や選び方のポイントを、種類やその特徴と機能に分けて紹介してきました。これらを参考にして自分の目的やキャンプスタイルに合った、お気に入りのキャンプ用カトラリーを見つけて、ワンランク上のキャンプライフを楽しんでくださいね!