冬キャンプの持って行くべき必須ギアの1つにストーブがありますが、冬キャンプのストーブには薪ストーブと石油ストーブの2種類があります。
この2つのストーブの違いと特徴を理解して、自分に合ったストーブ選びをしましょう。
2024/03/05 更新
薪ストーブとは
薪ストーブとは薪を燃料に使うストーブです。薪は一束500~800円程度で購入できますが、無料で使えるキャンプ場もあり燃料を持ち運んだり燃料代をかけずにストーブを使える利点があります。
薪ストーブ本体の形状は様々で、中には組み立て式や折り畳めるタイプもあり、携帯性に優れていることから持ち運びに困難な山奥や荷物を軽くしたいキャンパーに人気があります。
しかし、他の暖房器具と比べて一酸化炭素を多く排出することや火力の調整が難しく、火事の危険も高まるなどキャンパーとしてある程度の経験と練度が求められる一面もあります。
キャンプが初めての方はすぐに薪ストーブは買わずに、キャンプにある程度慣れてからの使用をおすすめします。
石油ストーブとは
石油ストーブとは、ガソリンスタンドやホームセンターで販売されている灯油を燃料に使うストーブです。
とその前に、石油ストーブと灯油ストーブの違いを説明します。そもそも石油とは炭素混合物液体の総称ですが精製段階で重油、軽油、ガソリン、灯油などに分けられ動力燃料として用いられます。
ちなみに発掘して未精製の状態は原油です。日本では室内で灯油を使う暖房器具のことを灯油ストーブとは呼ばずに、石油ストーブという名前の方が広く認知されているので、以下では石油ストーブで統一させていただきます。
石油ストーブには大きく分けて2つのタイプがあり、1つは四角い形状をした反射式、2つめは円柱の形状をした対流式です。
反射板を使い遠赤外線効果で正面と上部を温める反射式に対して、対流式は冷たい冷気を暖気に変えて対流させながら360℃方向から温まることができます。
住宅と比べ、狭い環境で効率よく暖をとりたい冬のキャンプはどちらかと言うと対流式の方が人気があるようですが、対流式は価格が高く反射式の倍近い予算が必要になります。
冬キャンプで反射式ストーブは使えるの?
反射式のストーブは冬のキャンプにも使えますがいくつか注意が必要です。
1つめは、主に自宅での使用をメインとする反射式ストーブは補給効率をよくするためにタンクが備わっていますが、タンクの燃料を満タンにして持っていくと使いきれない可能性が高いので、必要な分だけ灯油を用意するのが良いと思います。
2つめは、反射式のストーブは横揺れに弱く燃料が入っているとすぐにこぼれます。車内でこぼれてしまうと、たちまち臭いが充満して気分が悪くなってしまうので、持ち運ぶときはタンク内の燃料を空にして灯油は専用のポリタンクに入れて持っていきましょう。
ストーブ本体は、タンクを取り外すと下の方に灯油を溜めておく場所があればそこもスポイトでとれるだけとっておきましょう。とりきれない場合はタンクと本体のジョイント部分にタオルなどで塞いでおくのも良いと思います。
さらにストーブ本体の下に受け皿を用意しておけば、こぼれてしまった時でも車内に灯油が染みついてしまうのを防ぐことができます。
車に積むときにストーブのカバーがあるといいのですが、メーカーではほとんど市販されていないので、自作をするか代わりになるようなものを見つけておくと良いと思います。
まとめ)冬キャンプに持っていくストーブの選び方について詳しく解説
以上をまとめると冬キャンプのストーブは、
- 薪ストーブと石油ストーブの2種類
- 薪ストーブはある程度のキャンプ経験と練度が必要
- 石油ストーブは反射式と対流式と2つのタイプがある
- おすすめは対流式。でも値段が高い
- 反射式は値段が安いけど準備が面倒
です。
冬キャンプでは自分に合ったストーブを見つけてみましょう。