【2023年版】キャンプにおすすめの焚き火台

【2023年版】キャンプにおすすめの焚き火台
キャンプの最大の楽しみは何と言っても焚き火!その焚き火をするためのマストアイテムが焚き火台です。しかし発売されている焚き火台は種類も多く、購入する際に迷う方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は選び方のポイントやおすすめの人気ブランドなどを詳しく紹介します。

2024/2/21 更新

    焚き火台はなぜ必要なの?

    キャンプでなぜ焚き火台が必要なのか、その理由やメリットに迫ってみましょう。

    初心者でも簡単

    焚き火台は直火に比べ空気が入りやすく、燃焼効率をアップさせる構造になっているので、特にキャンプに不慣れな初心者でも、簡単に火を起こせるのが最大のメリットです。手間や面倒が軽減されるので、初めてでもストレスなく思いっきりキャンプの醍醐味(焚き火)が楽しめます。
    もちろんベテランのキャンパーでも焚き火台は欠かせないアイテムです。

    焚き火する場所を選べる

    焚き火台があれば、自分の好きな場所を選んで焚き火をすることが可能です。またシチュエーションに合わせて移動も簡単にできます。例えば火おこしの途中で風向きが変わり、煙や火の粉がテントを直撃しそうなとき、雰囲気のある場所で焚き火をするため、移動したいときなどに対応できるので非常に便利です。
    直火ではこうはいきませんよね。

    自然保護の観点

    焚き火台が必要とされる大きな理由の一つが自然保護の観点です。
    最近のキャンプ場は直火禁止になっているところが多く、それは地面に生えている芝生や草を焼いてしまったり、地中のバクテリアを殺してしまい、生態系に影響を与えてしまうからです。焚き火台を使えば直接地面に熱が伝わることがないので、自然保護に貢献しながら安心してキャンプを楽しめるのです。

    火の不始末を防げる

    山火事の原因で最も多いのが焚き火の火の不始末です。特に秋など枯葉が多く空気が乾燥する季節には、火災の危険が高まります。
    焚き火台を使用すれば、落ちている枯葉などに火種が燃え移るリスクが少なくなり、火の不始末による火災を防ぐことができます。
    安心して焚き火を楽しむために必要不可欠のアイテムが焚き火台と言えるのです。

    焚き火台の選び方のポイント

    焚き火台は単に焚き火をするだけでなく、キャンプ飯を作ったり網を使えばBBQグリルとしても活躍する優れたアイテムです。ここではその選び方のポイントを解説しましょう。

    用途で選ぶ

     キャンプの形態や参加人数、キャンプで何をしたいのかなどの用途により、焚き火台を選ぶピントが異なってきます。

    ソロキャンプ

    ソロキャンプや登山では、軽量かつコンパクトな焚き火台を選ぶのが基本です。運搬から設営・撤収まで全てを一人で行うので、荷物は極力減らすのがマストになります。
    大量の調理をする必要がないので使用時の焚き火台のサイズもコンパクトで、収納時も他の荷物と一緒にザックに入れたり、吊り下げて持ち歩けるのがベストです。設営や後片付けの簡便さも考慮しましょう。

    デュオキャンプ

    カップルや友人同士2人で行うキャンプなので、二人で楽しめる焚き火台が必要になります。焚き火の炎を楽しむだけならソロ用でも構いませんが、二人で調理を楽しむためには多少大きめのサイズ(幅30cm〜40cm)が欲しくなります。バーベキューを楽しむなら焼き網付きを選ぶのもおすすめです。

    ファミリーキャンプ

    ファミリーや多人数のグループの場合は、幅(または直径)が40cm以上ある焚き火台がおすすめです。40cm以下だと互いの距離が近すぎて窮屈になってしまいます。
    また形状は座った位置に不公平感が出ないように、円形または六角形など多角形の焚き火台を選びましょう。四角形の焚き火台は3〜4人ならOKですが5人以上になると角に当たる人が出てしまいます。

     素材で選ぶ

    焚き火台の素材はアルミや鉄・ステンレスが主流です。アルミ製は軽量で安価ですが耐久性に劣ります。頑丈なのは鉄やステンレス製ですが重量が重くなり、鉄製はサビが出やすいのでステンレス製が好まれています。
    しかし鉄製には重量感がありマニアには人気があるようです。値段は少々高価になりますが、軽量と耐久性を兼ね備えた最強の素材がチタン製と言われています。

     価格で選ぶ

    正直言って価格で選ぶことはおすすめできません。
    初めて焚き火台を購入するので最初は安いものと考えがちですが、粗悪品に当たってしまう可能性があり、結局は高い買い物になってしまいます。
    それでは高価なものを最初に購入すれば安心と言う方もいると思いますが、それも間違いです。

    ブランドや機能により価格はまちまちなので、高価でも使用目的に合わなければ意味がないのです。まず、自分がどんなスタイルのキャンプをしたいのか、その目的に合う焚き火台を検討することからはじめてみましょう。

    デザインで選ぶ

    焚き火台を選ぶ際にデザインは非常に重要です。
    「用途で選ぶ」で紹介したように、ソロキャンプなら携帯しやすい折りたたみ式や軽量タイプ、ファミリーキャンプなら大人数で周りを囲めるデザインとサイズが求められます。

    また、焚き火台の深さにも注目しましょう。
    浅いタイプは火加減の調節がしやすく構造がシンプルなので設営・撤収が簡単なのが特徴です。深型は薪がたくさん入り、大火力が得られ安定感がありますが、薪をくべにくく火力の調節にやや手間がかかります。用途に合わせて選んでください。

    人気ブランドは?

    今や焚き火台は国内外のアウトドアブランドが、こぞって発売しているキャンプにはなくてはならないアイテムです。中でも日本のブランドが世界をリードしていると言っても過言ではありません。
    ここでは人気のブランドと商品を9つ選んで紹介しましょう。

    ①スノーピーク(snow peak) 焚火台​​ M ST-033R

    世界で初めて焚き火台というジャンルを確立したスノーピーク(新潟燕三条発)のロングセラー商品です。本体を開くだけで設営が完成するシンプルな構造で、薪入れがしやすく、強力な火力を生み出す逆三角錐形状が特徴です。
    素材は厚くて丈夫なステンレス製で、熱や衝撃をしっかり受け止め、パイプもしっかりとした溶接加工が施されているので一生ものになる焚き火台です。

    出典:Amazon

    オプションになりますが、ブリッジを使いネットやプレートをセットすれば、炭火料理やBBQも楽しめます。サイズはS・M・L・LLの4タイプがあり人数やスタイルに合わせて選ぶことができます。収納はコンパクトに折りたためますが多少重く、価格も高めなのが難点です。 

    材質:本体/ステンレス、ケース/ナイロン
    重量:(M)3.5kg
    サイズ:(M)35×35×24.8cm
    収納サイズ:(M)45×51.5×3.2cm

    ②ユニフレーム(UNIFLAME) ファイアグリル

    出典:Amazon

     こちらも燕三条に本社がある新越ワークスが展開するブランド「ユニフレーム」の製品です。ステンレス製の焼き鋼が付属していて、焚き火だけでなくBBQグリルとしても使用できるので、初めて購入する方におすすめの焚き火台です。

    薪もくべやすく、オプションのポッドハンガーを使用すれば10インチのダッチオーブンまで吊るすことができます。炉の変形を防ぐ技術が搭載されているのでハードな仕様にも耐え、長期間愛用できる焚き火台です。高品質なのに価格が1万円以内というコスパの良さが嬉しいですよね。

     

    出典:uniflame

     材質:焼網/鉄・クロームメッキ、本体/ステンレス、脚/スチールパイプ
    重量:約2.7kg
    サイズ:43×43×33cm
    収納サイズ:38×38×7cm

    ③ロゴス(LOGOS) LOGOS theピラミッド篝火 L

    高さを椅子やテーブルに合わせ、68cmと29cmの2段階に調節できるのが最大の特徴です。付属の焼き網を外せば鍋がのせられるので、寒い日には暖かい料理が作れるのが魅力です。また、焼き網がセパレート構造になっているので、半面でバーベキューをしながら、網を外した片側でお湯を沸かしたり炭を足したりでき、バリエーション次第で様々な料理が楽しめます。

    出典:Amazon

     上級者向けのラインナップも多く、中には魚を立てて串焼きにする「串焼きプレート」を備えたモデルもあり、用途によって使い分けができる焚き火台です。ロゴマークがメイプルリーフをモチーフにしているので、海外ブランドと思われがちですが、大阪に本社があるれっきとしたメイドインジャパンの製品です。

    主材質:ステンレス、スチール
    重量:約4.6kg
    サイズ:(本体)幅46×奥行42×高さ66/29cm、(焼網)幅38×奥行19cm×2ピース
    収納サイズ:幅41.3×奥行12×高さ42.8cm

    ④コールマン(Coleman) ファイアーディスク

    日本で最も認知度が高いアメリカのアウトドア総合ブランド・コールマンの焚き火台です。脚を広げるだけのわずか3秒で設営可能。オールステンレス製オーバルデザインのシンプルな構造なので、片付けも手間がかかりません。付属の焼き網は炭を入れやすい形状になっており、網を外さずに炭の補充ができます。

    耐荷重が30kgもある頑丈な作りなので、重たいダッチオーブンでの調理も可能です。脚を折りたたむと高さが8.5cmと薄くなり、付属の収納袋に入れて簡単に持ち運びが可能です。初心者でも簡単に焚き火ができることに特化したオールインワンモデルです。

    出典:Amazon

    素材:ステンレス鋼
    重量:約1.6kg
    サイズ:約直径45×高さ23cm
    収納サイズ:約直径46×高さ8.5cm
    対荷重:約30kg

    ⑤キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ヘキサステンレスファイアグリルM

    おしゃれな六角形の形状で安定感が高く、空間をスタイリッシュに演出する焚き火台です。本体と脚を広げるだけで簡単に組み立てができ、使用後も素早く撤収ができ使い勝手に優れているのが特徴です。4〜5名で焚き火を取り囲んで楽しむのに最適のモデルと言えます。

    空気穴が空いているので燃焼効率もよく、1台で焚き火、BBQ、ダッチオーブンと3役を使い分けができ、耐久性・安定性など高品質にも関わらず価格が5000円以下という高コスパを実現しています。それも、ものづくりの街・燕三条の技術を生かしたキャプテンスタッグのなせる技と言っても過言ではありません。

    出典:Amazon

     材質:本体/ステンレス鋼、網・目皿・スタンド/鉄(クロムめっき)
    重量:約3.8kg
    サイズ:‎幅47.5×奥行41.0×高さ30.0cm/網網(約)45.5×39.5cm
    収納サイズ:(約)57.0×47.0×長さ6.0cm

    ⑥ベルモント(Belmont)「焚き火台TOKOBI」

    最大の特徴は横幅が長い長方形の形状をしており、通常販売されている40cmの薪が数本すっぽり入るサイズなので、2種類の調理を同時進行で行うことができ、料理の幅が広がることです。
    薪が大きいので長時間の調理も可能で、通気性がよく、燃焼効率が高いため燃え残りが少なく後片付けが簡単です。
    ベルモントは2000年に新潟燕三条市で設立された比較的新しいブランドですが、アイデアと創造性で創業時より数々のヒット商品を生み出しています。

    出典:Amazon

    材質:18-8ステンレス
    重量:約2.2kg
    サイズ:約41.5×46.0×32.0cm
    収納時サイズ:約26.0×46.0×6.0cm
    薪量:5kg以下

     ⑦DOD(ディーオーディー)「めちゃもえFIRE」

    この商品は焚き火台というよりは焼き鳥台に近い形状で、燃焼の熱が上にしっかり伝わる構造をしているので調理に特化した焚き火ボックスです。薪などから出た煙にある燃える成分をしっかり二次燃焼させることで燃え残りがなくなり、下側についている引き出し式の灰受けを引っ張り出して捨てられるので片付けも超簡単です。

    折りたたみ式ではないので携帯性は劣りますが、組み立て不要ですぐ使えます。どちらかと言えばオートキャンプ向け商品と言えます。
    DODはドッペルギャンガーが社名変更したブランドで、ユニークな商品が多いことで知られています。人と被らない焚き火台を求める方におすすめします。

     

    出典:Amazon

     材質:ステンレス鋼
    重量:7.7kg
    サイズ:本体/W43×D14×H24cm、テーブル/W45×D16.3×H12.8cm
    収納サイズ:W47×D19×H25cm

    ⑧ユニフレーム「焚火ベース450」

     

    組み立てがしやすく、焚き火のほか網を使ってバーベキューをしたり、ダッチオーブンやポットを吊るすなど様々な楽しみ方ができる万能タイプの焚き火台です。横幅・奥行も十分あり燃焼性能も申し分ありません。

    またオプションのタフグリルシリーズの鉄板や、ステンレスワイヤー網・UFおでん鍋などを駆使すれば料理の幅がぐんと広がります。ただし使いこなすには多少技術がいるので、どちらかと言えば、ベテランキャンパー好みの焚き火台と言えます。耐久性と安定感も抜群で、収納時には全て平に折りたためますが、重量は5.3kgと多少重たいので携帯性はいまいちで、価格も少々高めです。

    出典:Amazon

    材質:ステンレス鋼
    重量:約5.3kg
    サイズ:約50×81×79cm
    収納サイズ:約50×56×7.5cm
    分散対荷重;約15kg

    ⑨Mt.SUMI(マウントスミ)「バッドボンファイヤー」

    花の蕾をイメージしてデザインされた八角形でおしゃれな形状の焚き火台です。組み立て式でありながら市販の40cmサイズの薪が楽々入り、深型の大型で燃焼効率が高く長時間高い炎を維持できるのが特徴です。調理よりも大勢でキャンプファイヤーを楽しむのに最適な焚き火台です。

    8枚のパーツがそれぞれ二重構造になっていて下部のスリットから空気を取り込む二次燃焼システムになっているので煙が少ないのが嬉しい特徴です。重量は7kgと少々重いのですが取っ手が両側についているので燃焼途中の場所移動も可能です。ただし、やけどに注意しましょう。

    出典:Amazon

    素材:ステンレス
    重量:7kg
    サイズ:D49 x W49 x H28cm
    収納サイズ:D49 x W49 x H28cm

    鎌倉NaFro タイニーグリルの奇跡

     

    「鎌倉NaFro タイニーグリルの奇跡」は金属の町で有名な、新潟県燕三条の技術が生んだ画期的なBBQグリルです。驚きの3つの特徴を紹介しましょう。

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    ポケットに入るコンパクトさ

    収納時のサイズはW11.2cm × D8.6cm で厚みはわずか0.3cm、本体重量は43gの世界最小クラス・最軽量を実現した、まさに奇跡のグリルです。ポケットからサッと取り出し組み立てるだけですぐに調理ができるので、荷物を減らしたいソロキャンパーや登山愛好家には救世主のようなアイテムです。

    軽量でサビや腐食に強い純チタン製

    0.3cmと言う薄さと43gというあまりの軽量さに不安を感じる方が多いのではないでしょうか。しかし、その心配は全くないと言っても過言ではありません。その理由は素材とそれを支える技術力にあります。

    素材は軽量でサビや腐食・熱にも強い高強度の純チタン製。チタンは引張ではステンレスの13.5倍の強度を持ちながら、鉄より2倍も曲がりやすく、復元性も持ち合わせています。耐食性の高いステンレスやアルミニウムより錆びにくいので、常に海水にさらされる船の装甲板にも使用され、軽量性もステンレスの60%と高いことから、過酷な環境に対応する航空機や宇宙産業にも使用される金属なのです。ただ加工が難しいのが欠点ですが、燕三条の金属技術で克服しているのがこの商品なのです。

    チタン素材の優秀さを最大限に生かした「鎌倉NaFro タイニーグリルの奇跡」に使える燃料は、薪・固形燃料・木炭・アルコールランプなどなんでもオーケーです。さらに小枝や割り箸も燃やせるので燃料切れの心配も不要です。

    こだわりのメイドインジャパン

    長い歴史と伝統を持つ燕三条の熟練の職人の、ミリ単位の狂いも許さない匠の技が、加工しにくいチタンを使用して世界最小レベル・最高品質のこだわりのBBQコンロを実現したのです。
    1991年ストックホルムで開催されたノーベル賞90周年記念晩餐会のカトラリー(金属食器)を提供したのも燕三条のメーカーです。世界にも認められた燕三条の金属加工技術が生み出した最高水準の奇跡の焚き火台なのです。

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    焚き火台の種類

     キャンプの必須アイテムの焚き火台は、販売されているだけで200種類を優に超えていると言われています。目的や用途により特徴や形状は様々ですが、主な種類を分類して検証してみましょう。

    観賞用(焚き火を楽しみたい)

    とにかく炎の揺らめきだけをみて楽しむなら、シンプルな作りで薪が組みやすく火床がフラットなものがおすすめです。
    ただし純粋に焚き火だけを楽しむための専用モデルは少ないのが現実です。海外ではアート色が強くデザイン性を重視し、炎が焚き火台の造形と重なることで楽しむのが主流になっていてオリジナルの焚き火台を自作する方も多いようです。

    また調理と兼用にすると肉や魚の油や汁が垂れ火床が汚れてしまうので、できれば観賞用と調理用は分けるのがベストです。まず、焚き火の目的を明確にして自分の理想の1台を見つけましょう。

    キャンプ用

    キャンプの荷物はできるだけ減らしたいので、1台で鑑賞と調理を兼用できるタイプが好まれます。またキャンプの人数やキャンプの目的(焚き火を主にするのか料理を楽しむのか)により焚き火台の種類は変わります。

    軽量・コンパクト

    キャンプをする人数や移動手段により、焚き火台の軽量とコンパクト性は大きく変わります。ソロやツーリングキャンプでは、軽量かつコンパクトでザックやバイクで運べる焚き火台はマストになります。

    また移動手段が車の場合は、ある程度の重量やサイズまで運べますが、人数が増えればテントや寝袋など他のものも増えるので、焚き火台も人数に対応しながらコンパクトに折りたためる種類を選ぶようにしましょう。

    多機能

    キャンプでは多機能の焚き火台は重宝します。1台で焚き火を楽しむだけでなくBBQもでき、寒い時には鍋やダッチオーブンで暖かい料理も可能な多機能の焚き火台があります。また、シーンに合わせて高さが変えられたり火加減の調節が可能なタイプもあるので目的に合わせて種類を選んでください。きっと楽しいキャンプができますよ! 

    キャンプ料理用

    キャンプでは一人飯を静かに楽しむのもあり、カップルでムーディーなディナーを過ごす時間もあり、大人数でワイワイとBBQを楽しむこともあります。
    それぞれのキャンプ料理に最適な焚き火台を探してみましょう。現在販売されている焚き火台は千差万別で、あらゆるシチュエーションを想定して対応する種類が開発されています。色々探してみるだけでウキウキしてきますよ。

    焚き火台の特徴

    さまざまな種類が販売されているキャンプのマストアイテムの焚き火台には、どんな特徴がありどんな機能が求められるのかを検証してみます。

    使いやすさ(料理のしやすさ・薪のくべやすさなど)

    使いやすさや使い勝手の良さは、キャンプの楽しさを左右する重要なチェック項目です。特に初心者にとって火が起こしにくかったり料理しにくければ、それだけで「もうキャンプはコリゴリ」ということにもなりかねません。

    焚き火台で料理をする焼き網の大きさや安定感、食材を乗せた時にバランスが取れる構造などの特徴により調理のしやすさが違ってきます。また料理をしながら薪の調節や継ぎ足しができる構造になっているかなどの特徴や機能もチェックしましょう。

    耐荷重(ダッチオーブン使用時など)

    対荷重とは、どれだけの重さまで耐えられるかをkg単位で表示したものです。鍋や重たいダッチオーブンで料理をする際には、焚き火台の対荷重は非常に大切な目安になります。対荷重が2kgしかない焚き火台に重さ2kg以上のダッチオーブンを乗せれば、バランスを崩し事故にもつながりかねません。

    鍋の重さだけでなく中に入る食材の重さや調理する負荷も加わります。安全のためにできるだけ対荷重(20kg〜30kg)の大きいものを選ぶようにしましょう。

    付属品の有無

    焚き火をする際に付属して必要となる道具の主なものには、着火材やチャッカマン、グローブに火ばさみ、火消し壺に焚き火シート、調理をする場合の焼き網と五徳などがあります。これらのどれが欠けても快適な焚き火を楽しむことができません。キャンプに臨む前に必要な道具類の有無を事前チェックしましょう。

    特に焼き網と五徳は焚き火台に付属している専用のものを使うようにしてください。あり合わせのものを使用すると、焚き火台にしっかりフィットせず、上手く調理ができない上に、バランスを崩すなど事故の原因になります。他の道具は付属品でなく自前のものでも構いません。ただし火消し壺と焚き火シートは環境保護や火災防止のために必ず持参するようにしてください。

    持ち運び(折り畳み式など)

    焚き火台は種類により、持ち運びが簡単なものとそうでないものがあります。使用人数や運搬手段を考慮して焚き火台の特徴と機能を確認しましょう。特にソロキャンプやツーリングキャンプには軽量で折り畳み式のコンパクトに収納できるモデルがおすすめです。中には折り畳んでポケットに入るスマホ同等の携帯性をもつものもあります。

    オートキャンプならある程度の重さまで運べますが、用途や目的に合うものに絞り、なるべく設営や撤収が簡単な使い勝手の良いものを選びましょう。

    二次燃焼機能

     二次燃焼とは、焚き火で出た煙などに含まれる可燃性のガスを、高温の二次空気を送り込み再燃焼させることで、完全燃焼させる機能のことです。つまり二次燃焼機能付きの焚き火台を使用すれば、高温の炎が安定して供給され、ほとんど煙が出なくなります。言い換えれば可燃性のエネルギーを無駄なく使うエコのシステムで、煙でむせる心配がなく燃え残りも少なくなるので後片付けも楽になります。

    二次燃焼機能付きの焚き火台は、深さがある二重構造やBBQグリルタイプに多く見られます。デメリットとしては薪の消費量が多く、本体重量が重くなることや、「火を育てる」という焚き火本来の楽しさが多少減少することです。

    サイズ(使用時・収納時)

    使用時のサイズに比べ、収納時にコンパクトにできる機能と特徴は、持ち運びなどの運搬作業を軽減させてくれます。コールマンの焚き火台や二次燃焼機能付きの深胴やグリルタイプを除き、ほとんどの焚き火台は、折り畳んで使用時サイズよりコンパクトに収納できるようになっています。

    適応する使用人数によりサイズ・重量は変わりますが、一般的に使用時より収納時のサイズがコンパクトになるように設計されています。購入時には目的に合わせサイズをチェックするようにしましょう。

    準備・手入れのしやすさ

    もう一つ特徴・機能でチェックしたい項目は準備や手入れのしやすさです。
    キャンプに出発する前準備として焚き火台の点検をしますが、構造が複雑だと点検に手間取り、行く前に疲れてしまいます。構造はなるべくシンプルなモデルがおすすめです。

    またキャンプから帰ったら汚れを落とすなどの手入れをしてからしまいましょう。手入れを怠ると腐食や耐久性の劣化につながります。焚き火台の構造はなるべくシンプルなものの方が手入れは楽になります。

    焚き火台の取り扱い方は?

    焚き火台の使用後の片付け方や使用中の注意点など、特に初心者にはわからないことだらけです。そこで、ここではそれらの疑問や不安解消をお手伝いしましょう。

    片付け方は?

    焚き火台を使い終わり撤収するときのベストの片付け方は、焚き火台の灰処理をし、冷えてから固く絞った雑巾で汚れをよく拭き取ってから乾燥させます。完全に乾燥してから収納袋にしまいましょう。急いで冷やそうと、水をかけるのは絶対やってはいけないです。焚き火台はかなりの高温になっていて、燃えかすが残っていると大量の水蒸気が発生して火傷する危険や、急な温度変化で焚き火台が変形する恐れがあります。

    また、乾燥させないで収納袋にしまうのは腐食の原因になるので必ず乾燥させましょう。薪の燃え残りや灰の処分は火消し壺などで密封して完全に消化をしたのち、キャンプ場の決められた場所に捨ててください。入れた直後には火消し壺もかなりの高温になり冷めるまで時間がかかるので、就寝前に入れ、翌朝処理をするのがベストです。完全に燃え切らなかった炭は再利用できるので、火消し壺ごと持ち帰ることをおすすめします。

    どれくらいの頻度で洗うの?

     

     焚き火台を洗うか洗わないかは意見が分かれるところです。使用後は毎回洗う派もいればほとんど洗わない派もいます。
    焼いた食品の汚れや灰の汚れがこびりついた時のみ洗うという方が多いようです。どちらにしても汚さないことが一番のようなのでその方法を紹介します。

    1. 薪を入れる部分にアルミホイルなどを敷く。
      残った灰が焚き火台に直接つかないので灰を捨てたり掃除する手間が省けます。あとは新聞紙やペーパーで軽く拭けばすぐに収納できます。
    2.  焚き火台の隅に食品をおいて焼かない・食べ物は網の中心付近に置く。
      こうすることで汚れの範囲を狭くすることができ、洗う頻度も減らせます。
    3. 鍋は三脚などで中心に吊るす(吹きこぼれにも注意する)。
    4. 毎回、新聞紙や雑巾で汚れを落として管理する。
      汚れがひどい場合には水洗いをする。

    結論は自分の焚き火台の使用の仕方を把握し、スタイルに見合うケアをすることです。

    テントとの距離はどれくらい?

     焚き火台とテントとの距離は3mほど取るのが基本と言われています。その理由は焚き火から舞い上がる火の粉でテントやタープに穴が開いたり、火災を起こしかねないからです。
    もちろん隣のグループのテントからも距離を置くことに配慮しましょう。自分だけの安全を考えるのではなく周囲にも気を配るのがマナーです。万が一他の人のテントを燃やしてしまったら弁償や賠償責任など重大な問題が発生してしまいます。

    またテントから近すぎるとテント設営のために張ってあるロープに足を引っ掛け転倒などのトラブルのリスクもあります。焚き火をするのは暗い夜間が多くロープが見えにくいので、その危険を回避する意味でも最低3m離すことが推奨されているのです。

    テントから距離があるのは荷物が遠くて面倒なので、燃えにくいポリコットンのテントにしたから大丈夫という方がいらっしゃいます。確かに小さな火の粉では穴があきにくいかもしれませんが、小枝の燃えかすなど少し大きな火の粉が飛び乗れば、ポリエステルのように燃え広がることはありませんが穴は確実に開きます。

    また焚き火はテントの風下に配置するのが基本ですが、風向きを読むのはベテランでもなかなか難しいのです。風向きがコロコロ変わるような場合は、風を遮ってくれる焚き火陣幕やリフレクターを使用することをおすすめします。風向きを気にせず焚き火に集中したい方はぜひ使ってみてください。

    お気に入りの焚き火台を見つけよう

     焚き火台はキャンプにはなくてはならないマストアイテムです。焚き火台というジャンルを世界に先駆けて確立したのは、なんと金物の街・新潟県燕三条市のメーカーで、メイドインジャパンの焚き火台には、繊細な匠の金属加工技術が生かされているのです。

    ここまで焚き火台の必要な理由や選び方のポイント、焚き火台の人気ブランドとおすすめの商品、焚き火台の種類やその特徴と機能、焚き火台の取り扱い方や注意点などを紹介してきました。これらの記事を参考にして自分の目的やスタイルに合うお気に入りの焚き火台を見つけて、大いにキャンプライフを楽しんでください!

     

    ライター:eiji0601

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