キャンプでの食事はな楽しみの一つ。焚き火やバーナーを使って、普段とは違う雰囲気の中で料理をするのは最高の体験です。 でも、「特別なお肉を美味しく焼きたい」「キャンプ飯の幅を広げたい」と思っている方におすすめなのが、鉄板やグリルプレートです
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いえ、初心者は「どの鉄板を選べばいいの?」「どうやって使うの?」「お手入れはどうするの?」と疑問が尽きないもの。 今回は
、キャンプ初心者の方にもわかりやすく、鉄板・グリルプレートの選び方や使い方、メンテナンス方法を詳しく解説します
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前回の記事はこちら↓
鉄板・グリルプレートの魅力
出典: @madame.camp
キャンプではBBQ網を使うことが多いですが、鉄板やグリルプレートには多くの魅力があります。
また、調理の幅が広がるのも魅力の一つです。 ステーキや焼きそば、ハンバーグはもちろん、ホットケーキや餃子、さらにはアヒージョなどのオイル系料理も可能です。 鉄板があれば、アウトドア料理のレパートリーがどんどん増えます。
さらに、直火でも使え、バーナーだけでなく焚き火や炭火でも調理が可能です。 鉄板の上でじっくりと焼いた肉は、中までしっかり火が通り、ジューシーな仕上がりになります。 特に厚みのある鉄板を使えば、蓄熱性が高く、食材を均一に加熱できるため、プロ顔負けの焼き加減を実現できます。
それに加えて、鉄板やグリルプレートは風の影響を受けにくいというメリットがあります。BBQ網だと風が強い日には火加減が安定しにくいですが、鉄板なら風をある程度遮るためにも、安定した調理ができます。
このように、鉄板やグリルプレートを活用すれば、キャンプ料理がさらに美味しく、楽しくなります。
キャンプ用鉄板・グリルプレートの選び方
キャンプ用の鉄板やグリルプレートを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。 用途や使用シーンに応じて正しいものを選ぶことで、より快適に美味しい料理を楽しむことができます
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◆材質で選ぶ
キャンプ用鉄板やグリルプレートの材質には、主に「鉄」「ステンレス」「アルミ」の3種類があります。それぞれの特徴を踏まえて、自分に合ったものを選びましょう。
◆サイズと厚みをチェック
鉄板のサイズや厚みも重要なポイントです。用途やキャンプのスタイルに応じて適切なサイズを選びましょう。
ソロキャンプ:20cm前後の小型サイズ(軽くて歩きやすい)
ファミリー・グループ:30cm以上の大型サイズ(調理しやすいが重い)
また、思考についても適宜必要です。
3mm以下:軽量で火の通りが早いが、熱ムラが出やすい
6mm以上:蓄熱性が高く均一に焼けるが、重さがある
初心者には、行きやすい扱いやすい3〜4mm程度の泡のものがおすすめです。 本格的な焼き加減を求めるなら、6mm以上の鉄板が理想的なものです。
◆形状・タイプを選ぶ
出典: @sumi_camp
鉄板やグリルプレートには、フラットタイプや波型(グリルタイプ)など、様々な形状があります。
フラットタイプ:ステーキや焼きそば、餃子など幅広い料理に対応した
波型(グリルタイプ):手間なく油を落とせるためヘルシー
取り手付き:行きやすいが収納性は低い
フラットタイプは万能で、初心者にも扱いやすいのでおすすめです。
◆直火・バーナー対応を確認
使用するキャンプスタイルによって、鉄板の対応熱源も重要です。
焚き火・炭火:高温に耐えられる鉄製やステンレス製がおすすめ
バーナー:五徳のサイズに合う鉄板を選ぶ
特に焚き火での調理を考えている場合は、直火に注目してしっかりとした厚みのある鉄板を選びましょう。薄すぎると、変形してしまう可能性があります。
◆持ち運びや収納のしやすさを考慮
持ち運びや収納のしやすさを考慮したキャンプでは、荷物のコンパクトさも重要です。
手に取って歩けるもの:収納スペースを取らない
専用ケース付き:持ち運びがしやすい
軽量タイプ:ソロキャンプや登山キャンプ向き
初心者は収納しやすく、持ち運びしやすいタイプを選んで扱いやすくなります。
鉄板の使い方(初心者向け)
キャンプで鉄板を使う際には、正しい使い方を知っておくことが重要です。正しい準備や調理のコツを押さえれば、美味しいキャンプ飯を楽しむことができます。
◆初めて使う前のシーズニング(鉄製の場合)
鉄製の鉄板は購入後すぐに使用するのではなく、「シーズニング(油ならし)」が必要です。これは表面に油の膜を作り、サビや焦げ付きを防ぐために行います。
①洗う:中性洗剤とスポンジを使い、表面の防錆剤や汚れをしっかり落とす。
②加熱する:水分を完全に飛ばすため、中火で鉄板を熱する。
③油をなじ要らず:キッチンペーパーで食用油(サラダ油やオリーブオイル)を一時的に。
④煙が出るまで加熱→冷ます(この工程を2〜3回回します)。
これを行うことで、鉄板が食材にくっつきにくくなり、長く使い続けることができます。
◆調理の準備とコツ
鉄板を使う前に、いくつかの準備をしておくと、スムーズに調理ができます。
火加減の調整:鉄板は熱が均一に伝わるため、中火から始めるのが基本です。強火になると焦げ付きやすいので注意しましょう。
十分に温める:食材を使える前に鉄板をしっかり熱しておいて、焼きムラを防ぎます。水滴を落として「ジュッ」と続いたら適温です。
油をひく:鉄板に一時油をひいてから調理を始めると、食材が固まりにくくなります。
◆料理別の鉄板の使い方
出典: @schan_camp
【ステーキを美味しく焼くコツ】
①室温に戻した肉を使う(冷たいままだと焼きムラができる)。
②強火で裏を1〜2分焼き、焼き目がついたら裏に戻る。
③弱火にしてじっくり中まで火を見つめる。
【焼きそばを上手に作るコツ】
①麺は先にほぐしておくと、鉄板の上で均等に焼ける。
②具材は先に炒めて取り出し、麺を焼きつけるように炒める。
③ソースを入れた後は、水分を飛ばすように強火で仕上げる。
【ハンバーグをふっくら焼くコツ】
①肉だねは泡を均一に待ってみると火が通りやすい。
②フタをして蒸し焼きにすると、中までふっくら仕上がる。
③ひっくり返すのは1回だけする。
◆使い終わった後の手入れ
鉄板を長持ちさせるためには、使用後の手入れが大切です。
①汚れを落とす
キッチンペーパーで拭き取る:食材のカスや油をしっかり拭き取る。
頑固な汚れはお湯で洗う:たわしを使って擦るとキレイになる
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②水分をしっかり飛ばす
鉄板を再び火をつけ、水分を完全に蒸発させる。
濡れたまま放置するとすぐにサビが発生するので注意。
③油を塗って保管
キッチンペーパーで一時的に油を塗る。
新聞紙や乾燥剤と一緒に保管すると、湿気から守ることができる。
鉄板を長く使うための注意点
鉄板を長くさせるためには、日々の使用や保管時にいくつかのポイントを押さえることが重要です。正しく手入れをすれば、何年も使い続けられる頼れるアイテムになります。
①使用後はしっかりお手入れをする
鉄板は使った後の手入れが重要です。 特に鉄製の鉄板はサビや焦げ付きが発生しやすいため、以下の手順でお手入れしましょう。
汚れを落とす:調理後、鉄板がまだ温かいうちにキッチンペーパーやたわしで汚れを落とす。
水洗いは先に:基本的にお湯だけで洗い、頑固な汚れはたわしでこすり落とす。
火にかけて乾燥:水分を完全に飛ばすことでサビを防ぎます。
油を初期塗布:鉄板の表面に食用油を塗り、保護膜を作ります。
②急激な温度変化を気にする
鉄板は急激な温度変化によって歪みやひび割れが起こることがあります。
・調理後の熱い状態でいきなり冷水をかけるのはNG。
・使用後は徐々に冷たくなってから洗浄する。
・直火で使用する際も、一部だけを強く加熱しすぎないように注意する。
③ 保管時は湿気を気にせず
鉄板を収納する際は、サビを防ぐために湿気対策をしましょう。
・新聞紙や乾燥剤と一緒に保管すると湿気を吸収できる。
・鉄板に一時油を塗った状態で保管すると、サビの発生を防ぐ。 ・一瞬
使わない場合は、定期的に取り出して空焼きをし、油を塗り直す。
これらのポイントを意識して手入れを行っていけば、鉄板は何年も愛用できるアウトドアの必須アイテムになります。大切にメンテナンスをして、長く活用していきましょう!
おすすめのキャンプ用鉄板・グリルプレート
ここではソロ、ファミリー、初心者向けと3つの項目に分けておすすめ商品をご紹介していきます。
✅ソロキャン向け:コンパクトで軽量な「ソロ用ミニ鉄板」
ソロキャンプでは、持ち運びやすさやコンパクトさが重要になります。軽くて扱いやすい、しっかり燃える鉄板を選んで、より快適なキャンプ料理を楽しみます。
【UNIFLAME(ユニフレーム)/山クッカー角型3】
出典:Amazon
ユニフレームの「山クッカー角型3」は、鉄板としても使えるアルミ製のクッカーセットです。ソロキャンプでは荷物を減らすことが重要ですが、このセットなら鍋やフライパンの役割も果たし、多用途に活用できます。軽量で持ち運びしやすく、直火での使用も可能なので、コンパクトながら本格的な調理ができます。
サイズ:収納時 約140×147×88mm、
鍋13 約12.7×12.7×7.45(深さ)cm
鍋11 約10.8×10.8×6.4(深さ)cm
フライパン/約13×13×3.4(深さ)cm
材質:鍋本体・フタ アルミニウム・アルマイト加工
フライパン アルミニウム・フッ素樹脂加工
ハンドル ステンレス鋼
ツマミ フェノール樹脂
重量:総重量 約449g
【belmont(ベルモント)/極厚鉄板 3.2mm BM-287】
出典:Amazon
ベルモントの「極厚鉄板 3.2mm BM-287」は、ソロキャンプ向けのコンパクトなサイズながら、しっかりと熱を蓄えて均一に焼けるのが魅力です。厚み3.2mmの鉄板は、薄すぎず厚すぎない絶妙なバランスで、ステーキや焼き肉を美味しく焼くことができます。持ち運びしやすいサイズ感で、バーナーや焚き火の上で使うのに最適です。
サイズ:約210×150×8.5(板厚6mm)
材質:黒皮鉄板
ハンドル ステンレス
収納ケース コットン
重量:約1.5kg
【CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)/ステングリルプレート UG-1571】
出典:Amazon
ステンレス製の鉄板は、鉄製に比べてサビにくく、メンテナンスが簡単なのが特徴です。CAPTAIN STAGのステンレスミニ鉄板は、ソロキャンプで気軽に使える軽量設計で、肉や魚を焼くだけでなく、ホットサンドや焼き野菜にも適しています。初心者でも扱いやすく、手入れの手間を減らしたい人におすすめです。
サイズ:(約)本体 180×120×高さ10mm
ハンドル 全長125mm
材質:本体 ステンレス鋼
ハンドル 鉄(クロムめっき)
重量:(約)980g
・ソロキャンプ用鉄板の選び方のポイント
ソロキャンプ向けの鉄板を選ぶ際には、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
サイズと重量:持ち運びやすいコンパクトなものを選ぶ。
厚み:3mm以上のものが熱ムラが少なく、焼き上がりが安定する。
素材:鉄製は高火力調理向き、ステンレス製はメンテナンスが楽。
対応熱源:焚き火、バーナー、炭火など、自分のスタイルに合うものを。
ソロキャンプでは限られた装備の中で美味しい料理を楽しむことが重要です。自分に合った鉄板を選び、キャンプの食事をワンランクアップさせましょう!
✅ファミリー向け:厚さ6mm以上の「大型グリルプレート」
ファミリーキャンプでは、複数人分の料理を一度に調理できる大きめの鉄板やグリルプレートが必要です。また、使いやすさやメンテナンスのしやすさも重要なポイントとなります。
【snow peak(スノーピーク)/グリルプレート 板厚6.0mm ST-032R】
出典:Amazon
スノーピークの黒皮鉄板は、大人数でのキャンプに適した広めのサイズと高い耐久性が特徴です。厚みがあるため蓄熱性に優れ、ステーキやハンバーグ、焼き野菜などを一度に美味しく焼き上げることができます。スノーピークの焚き火台やグリルと組み合わせると、さらに便利に使えるのも魅力です。
サイズ:510×340×35(mm)
板厚:6.0mm
焼面サイズ:410×300(mm)
材質:鉄(黒皮鉄板)
重量:約7.5kg
【UNIFLAME(ユニフレーム)/ファイアグリル フッ素鉄板 683101】
出典:Amazon
ユニフレームの「ファイアグリル」は、ファミリー向けのBBQやグリル料理に最適な鉄板です。強靭な作りで直火にも対応し、分厚い鉄板で食材の旨味をしっかり引き出します。特に焼きそばやお好み焼きなど、大人数で楽しめる料理にもぴったりです。
サイズ:32.3長さ x 32幅 x 厚み2cm
材質:鉄・フッ素樹脂加工
【Coleman(コールマン)/ロードトリップアクセサリー LXE-J/LXE-J2専用グリドル】
出典:Amazon
コールマンのグリルプレートは、炒め物から焼き物まで、ファミリーキャンプでは子どもたちと一緒に料理を楽しむことができます。このプレートなら焦げ付きにくく、初心者でも使いやすい仕様になっています。また、軽量なので持ち運びもしやすく、キャンプ後の片付けもスムーズにできます。
サイズ:約33.5×34×2.7(h)cm
材質:スチール、ホウロウ加工
重量:約1.4kg
・ファミリー向け鉄板の選び方のポイント
ファミリーキャンプ向けの鉄板を選ぶ際は、以下の点をチェックすると失敗がありません。
サイズと重量:大人数向けの広めの鉄板が便利。ただし、持ち運びや収納のしやすさも考慮する。
厚み:5mm以上の厚めの鉄板を選ぶと、焼きムラが少なく美味しく仕上がる。
素材:鉄製は高火力調理向き、ステンレス製はメンテナンスが楽。
グリルや焚き火台との互換性:使う予定のバーナーや焚き火台に合うサイズを選ぶ。
ファミリーキャンプでは、美味しい料理を囲んで楽しい時間を過ごすことが醍醐味です。大きめの鉄板を上手に活用して、家族みんなでキャンプ飯を楽しみましょう!
✅初心者向け:シーズニング不要の「ステンレス製プレート」
キャンプ初心者にとって、鉄板選びは重要なポイントです。扱いやすさ、手入れのしやすさ、そしてコストパフォーマンスの高さを重視した鉄板を選ぶことで、キャンプ料理をより楽しめるようになります。
【ZEOOR(ゼオール)/極厚バーベキュー鉄板】
出典:Amazon
日本製の高品質な鉄板で、初心者でも簡単に扱える設計。厚さ6mmのため熱ムラが少なく、焼き上がりが安定します。シーズニングをしっかり行えば長く使えるため、初めての鉄板でも安心して購入できる一品です。コストパフォーマンスにも優れ、キャンプデビューに最適なアイテムです。
サイズ:400×350×35(mm)
焼面サイズ:310×310(mm)
材質 鉄(黒皮鉄板)
重量:6.1 kg
【SOTO(ソト)/ミニマルグリル ST-3100】
出典:Amazon
SOTOのステンレス製グリルプレートは、サビに強く、メンテナンスが簡単なのが特徴です。鉄板の手入れに不安がある初心者には、ステンレス製のプレートが使いやすくおすすめ。軽量で持ち運びもしやすく、片付けも楽なので、キャンプ初心者にはぴったりの選択肢です。
サイズ:幅16.2×奥行13.5×高さ6.0cm
収納サイズ:幅18.0×奥行14.5×高さ4.5cm
材質:鉄、ステンレス、アルミ
重量:約1.1kg (鋳鉄プレート:約1.0kg)
・初心者向け鉄板の選び方のポイント
初心者向けの鉄板を選ぶ際には、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
メンテナンスのしやすさ:ステンレス製やコーティング加工済みの鉄板は、手入れが楽。
サイズと重さ:コンパクトで軽量な鉄板なら、持ち運びしやすい。
厚み:3mm~6mm程度の厚みがあれば、焼きムラが少なく調理しやすい。
価格:最初の一枚として、コストパフォーマンスの良い製品を選ぶ。
初心者でも扱いやすい鉄板を選ぶことで、キャンプ料理の楽しさが倍増します。まずは手軽に使える一枚を選んで、アウトドアでの調理を楽しんでみてください!
鎌倉NaFro「フタグリルパン」

ミニマルキャンプを叶える理想のBBQギア。グリルプレートとして使える「フタグリルパン」です。
そんな「フタグリルパン」の特徴を3つご紹介します。
◆ひとりキャンプでもこだわりの美味しさ
サイズはW10cm ✕ D17cm ✕ H1.6cmと小さく、重量も490gと軽量ですが、本格的な鉄板料理が可能です。
本体にしっかりと厚みのあるグリルパンは、内部に熱を溜め込み、その熱をじんわりと全体に伝えるため、温度差が出来にくく食材に均一に火を通すので、焦げにくく、外しっかりは中はジューシーな理想の焼き加減を実現します。
◆メスティンの蓋として
トランギア社のメスティンとシンデレラフィット!メスティンのフタとして収納できるグリルプレートです。
底面にスタックすればメスティンの元のフタも使えます。
※取っ手が少しだけ浮きます。ご容赦ください。
◆IHでも使える
底面にスタックすることで、メスティンがIHクッキングヒーター対応に早変わりします。

キャンプ初心者でも難しくない!グリルプレートでキャンプ料理を楽しもう⢄⢄✧
出典:@ca_mps
キャンプ用の鉄板やグリルプレートは、調理の幅を広げ、アウトドア料理を格段に美味しくしてくれるアイテムです。初心者の方でも、適切な鉄板を選び、正しい使い方や手入れを実践すれば、長く愛用することができます。
特に、シーズニングの実施、適切な火加減、そして使用後のメンテナンスがポイントです。鉄板をしっかり手入れすることで、焦げ付きやサビを防ぎ、次回のキャンプでも快適に調理ができます。また、急激な温度変化を避け、湿気の少ない環境で保管することも大切です。
キャンプで美味しい料理を作るために、鉄板を上手に活用し、楽しいアウトドアライフを満喫しましょう!